こんにちは!とんでもブルース(@guitar_blues_)です。
Mateus AsatoやMichael Landauをはじめ、数多くのプロギタリストに愛用されている国産エフェクターブランド Vemuram を皆さんはご存知でしょうか。
機材好きで知らない人はいないであろう、今をときめくペダルブランドですね。
現在開催中のNAMM Show 2019では、Ibanezとのコラボペダルも発表され話題沸騰中のVemuram。
View this post on Instagram
今回はNAMM Show 2019での最新発表も含めて、こちらのエフェクターについてご紹介します。
エフェクターブランド Vemuram とは?
ギタリストにリスペクトされる、「真の」ギタリストに愛用者が多いエフェクターブランドです。
国産メーカーでありながら多くの海外プレイヤーに愛用されており、海外での人気によって日本でも人気に火が付いたブランドです。
アンプライクでナチュラルなサウンドは、耳の肥えた熟練のギタリストをも虜にします。
彼らはエフェクターを作るうえで4つの信条を掲げています。
①「本物」のペダルを作る
ステージでの演奏やレコーディングで、本当に使えるペダルを作っています。
ギターやアンプの原音を損なわないナチュラルなサウンドを実現するために3年もの年月を費やしており、彼らのペダル作りへの情熱がうかがえますね。
理想のサウンドを実現するために、数百ものサンプルとギタリストによる試奏を繰り返しています。
②ボディケースにブラスを使用
通常他のブランドのペダルのボディ素材は、アルミダイキャスト製です。
しかし、Vemuramのペダルにはブラス(真鍮)を使用しています。
View this post on Instagram
Had an amazing time in LA! Gotta get back to work🤘#backtowork #gearporn #effectpedals #tokyo
その理由として、ノイズの除去効果がアルミと比較して高いという音響効果上のメリットと、ボディの堅牢さ、さらに見た目の豪華さを挙げています。
一つ一つ丁寧にバフ掛けしています。
このような丁寧な作業が、全体の高級感に繋がっています。
③完全ハンドメイド
彼らはペダルの核となる部分を「回路」と位置づけ、回路基板製作を完全手作業にこだわっています。
単に回路図に従ってパーツを基板上に配置するのではなく、彼らが求める音を得るため、電気回路をカスタマイズして丁寧に基板を製作しています。
④内部に「トリマー」コントロールを設置
音楽のジャンル細分化に伴い、ギタリストは様々な種類のギターを使用する必要に迫られました。
またギターのサウンドには、ピックアップや使用アンプ、自らの演奏スタイルなどの要素が複雑に絡み合います。
彼らは、単純なペダルのゲインコントロールだけでは現代の音楽に対応できないと考え、ペダル内部に「トリマー」を設置しています。
このつまみにより、ゲインレンジを微調整することが可能になり、よりプレイヤーの理想とするサウンドを出力できます。
3:45~ 内部トリマーを変化させて演奏しています。ゲインレンジが変化しているのがわかります。
Vemuram使用ギタリスト
Vemuramのペダルを使用しているギタリストは数多くいますが、その中でもぜひチェックしておきたいプレイヤーをご紹介します。
Mateus Asato
今の若手ギタリストの中でも頭一つ抜き出ているギターヒーロー、Mateus Asato。
彼はJan Rayを愛用しています。
人気ペダルJan Rayを彼用にチューンアップしたシグネチャーモデル、「Jan Ray for MA」も販売されています。
個人的に大好きなギタリストです。
ちなみに私も購入しました。
View this post on Instagram
彼については以下の記事で詳しく解説しています。
Matt Schofield
洗練されたブルースを聴かせてくれる彼もJan Rayを使用しています。
「5年以上メインの座に君臨しているペダルはこれが初めてだよ」コメントしており、かなりお気に入りの様子です。
Oz Noy
ブルース・ジャズ・ファンクなどをミックスした独自のプレイスタイルを確立する、変態ギタリストOz Noy。
自身のシグネチャーモデル「Oz Fuzz」が発売されています。
VemuramとIbanezのコラボペダル「TSV808」は見逃せない!
NAMM Show 2019にて衝撃の発表がなされました。
IbanezのペダルであるTube Screamerとのコラボレーションの発表です。
Vemuram、Ibanez両方でアナウンスされています。
View this post on Instagram
View this post on Instagram
NAMM Show 2018にて両者のスタッフが出会い、意気投合したのがコラボの始まりです。
Ibanez公式サイトの説明は以下の通り。
世界中のギター・コミュニティから注目を集める気鋭のエフェクター・ブランド Vemuram。4層レイヤーのPCBやブラス筐体に代表されるこだわり抜かれた仕様とその音は、多くのトップ・プレイヤーから評価されています。そのVemuramとのコラボレーションによって生まれたTSV808は、従来のモデルとは違う全く新しいTube Screamerです。
IbanezとVemuram両社のエンジニアの協働によって開発されたこのペダルのコンセプトは、それぞれの代表機種であるTube ScreamerとJan Rayのハイブリッドを作ることでした。そうして完成したTSV808は、Tube Screamerの特徴的なミッドブーストと、Jan Rayの広いダイナミックレンジと周波数レンジを併せ持つことに成功しました。まさしく「オーバードライブの新しいスタンダード」と呼ぶに相応しいサウンドといえるでしょう。引用:TSV808 | TUBE SCREAMER | EFFECTS | PRODUCTS | Ibanez guitars - アイバニーズ
まとめると、「Tube Screamerのミッドブーストと、Jan Rayの広いレンジを併せ持つ良いとこどりなペダル」といったところでしょうか。
Jan Rayと同様にブラス製の筐体が採用されており、所有欲をそそられますね。
また、ボディ内部にはディップスイッチが搭載されており、4種類のサウンドを選択できます。
加えてボディ上部側面には、Jan Ray同様ゲインのレンジを調節するSaturationと、低音域を調整するBassトリマーが設置されています。
Youtubeには早くも試奏動画がアップされています。
サウンドは確かにTube Screamer同様ミッドレンジが強調されており、ギターを弾くのが楽しくなりそうです。
ペダルの開発においてはVemuram製品を愛用している様々なギタリスト( John Shanks, Josh Smith, Mateus Asato, Matt Schofield, Oz Noy, Pete Thorn, Tim Pierce等)のフィードバックを参考にしており、まさに両者の理想が高次元で実現したペダルだと言えます。
スペックは以下の通り。
•Controls (Top): Saturation, Bass
•Controls (Internal PCB): Diode clipping Selector
•Size (mm):70mmW x 125mmD x 57mmH
•Size Size (inch):2.8"W x 4.9"Dx 2.2"H
•100% Brass Housing
•9V or 18V Power
•True Bypass
•Made in Japan
発売は2019年初夏を予定しており、価格は約5万円です(2019年1月26日時点)。
初回入荷数はかなり少ない上に、話題沸騰中のペダルなので早めに予約しておいたほうが良さそうですね。
Vemuramまとめ
NAMM Show 2019でのIbanezとのコラボ発表など、2019年も話題に事欠かないVemuram。
これからますますペダル業界を盛り上げていくことは間違いないでしょう。
彼らの動向に注目ですね!
それでは!
コメント