ロマン溢れるFenderbirdという楽器
こんにちは!とんでもブルース(@guitar_blues_)です。
エレキギターの二大ブランドといえばFenderとGibsonだということに異論がある人はいないでしょう。
ところで、この二大ブランドがコラボした、ロマン溢れる楽器があるんです。
今回はそんなFenderbirdという楽器について解説します。
Fenderbirdって何?
こちらはFenderの楽器とGibsonのサンダーバードを組み合わせた楽器です。
すでに察しているかもしれませんが、残念ながら公式で製造されている楽器ではありません。
一般的にはFender Precision BassのネックとGibson Thunderbirdのボディを組み合わせます。
Fender Precision Bassのネック
Gibson Thunderbirdのボディ
The Whoのベーシスト John Entwistleが使用したことで非常に有名になりました。(ただし、彼は純正のGibson Thunderbirdのボディではなく、純正よりもわずかに薄くしたクローンのボディを使用していたようです)
Youtube上に海外のメーカーが製作したFenderbirdの動画があります。
Fenderbirdが使われた動画
1973年オランダでのThe Whoのライブです。
John EntwistleがFenderbirdを使用しているのがわかります。
1974年イギリスでのライブです。
他のメンバーのパフォーマンスが激しいためJohnがあまり映っていませんが、Fenderbirdを使用していることが確認できます。
自作できるの?
結論から言いますと可能です。ただしそれぞれ別のブランドですから、パーツや各ザグリの規格は異なっています。
以上のことから、自作する場合はその部分を自分で修正しなければなりません。
参考までに修正点を紹介します。
スケールの違い
FenderとGibsonのベースはスケールの長さがそれぞれ異なっているため、FenderのネックとGibson Thunderbirdのボディをそのまま組み合わせると、音痴なベースが出来上がってしまいます。
ちなみにFender Precision Bassのスケールが34インチであるのに対して、Gibson Thunderbirdのスケールは34 1/4インチです。
そのため、Gibson Thunderbirdのボディのブリッジの位置を調整しなければなりません。
ネックポケットのザグリ
Fenderのネックエンドと、Thunderbirdのネックポケットのザグリのサイズが異なっているため、ネックを削る、もしくはネックポケットのザグリを広げる必要があります。
またネックの仕込み角度を変更する必要が生じた場合、シムをネックとボディの間に挟む必要があります。
まとめ
Fender, Gibsonという相容れない二大ブランドを組み合わせたFenderbird。
その唯一無二のルックスとサウンドは見る人を引き付けることは間違いないでしょう。
その他の音楽用語については、以下のページにまとめていますのでぜひチェックしてみてください。
コメント