Fender派?それともGibson派?
こんにちは!とんでもブルース(@guitar_blues_)です。
一口にエレキギターと言ってもたくさんのブランドから様々なモデルが発売されています。
ところで、あなたが大事にしているそのギター、Fenderですか、Gibsonですか?
多くのギタリストは上記の二大ブランドのギターを弾いている、もしくは欲しいと思っていますよね。
かくいう私も、1956年製のFender Stratocasterを手に入れることができたら舞い上がる自信があります。
上のギターはFender Custom Shopのモデルです。
一般的にはギタリストは保守的であると言われることが多いですよね。
ギターの誕生から今日まで、斬新なギターが生まれては消えていきました。
新しいギターが一つのスタンダードとして、ギタリストの間で定着するのは簡単なことではありません。
今回はなぜギタリストが保守的であると言われるのか考察してみました。
※なお今回言及している「ギター」はアコースティックギターではなく、エレキギターを指していますので悪しからず。
既にギターが完成されている説
多くのギタリストが口をそろえて言うのが、発売時点で既にエレキギターが完成されているのでこれ以上変更する必要がない、ということです。
Fenderの創業者、レオ・フェンダー氏が1950年に発売したテレキャスター(当時の名称はブロードキャスター)が世界で最初の量産型エレキギターです。
そこから60年以上経過した今でも、その構造自体はほとんど変更されることなく現在に至っています。
演奏される音楽が移り変わり、音楽のジャンルが流行り廃りを繰り返す中でも、世の中から消え去ることなく現在も生産が続けられていることは非常に驚異的ですよね。
シンプルゆえに、どんな音楽にも対応できる強みがありますね。
憧れのギタリストが使っている
ギターを弾いている人の多くは憧れのバンド、ギタリストがいるでしょう。
彼らが使っている楽器を見てみると、多くはいわゆるFender系もしくはGibson系のギターを使用していることがお分かりいただけると思います。
自分が憧れているギタリストと同じ音を出したい、同じギターを持ちたいと考えるのは自然なことですよね。
世界的に有名なギタリストであるジョンメイヤーでさえ、スティーヴィーレイヴォーンに憧れて彼のシグネチャーモデルを使用しています。
消えていったギターたち
現在エレキギターのスタンダードとなっているFenderとGibsonも当時は何度も壁にぶつかりながら、現在普遍的な人気があるモデルを開発・発売してきました。
売れるギターを模索する中で、歴史に消えていったモデルも数多く存在します。
ここでは、面白いギターをいくつかご紹介します。
Fender Swinger
1969年にFenderから発売された、ボディが特徴的なモデルです。
FenderがCBS社に買収された後、工場内の不要な材料を組み合わせて作ったものです。
Fenderのカタログには一度も掲載されることは無かったようです。
案の定大して売れず、やがて製造終了しました。
Fender Starcaster
1976年にGibsonのES-335に対抗するべくして発売された、Fender初のセミアコースティックギターです。
あまり売れなかったようで数年で生産終了しています。。
しかし、2014年に再生産が開始されました。
Gibson Marauder
1974年にGibsonがFenderに対抗して発売したモデルです。
ヘッドが非常に特徴的ですね。
レスポールの中低音の豊かさをイメージしていたギタリストには合わなかったのでしょうか、製造期間は五年ほどと少ないです。
余談ですが、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのギターボーカル後藤正文がデビュー初期に使用していましたね。
次世代のギターとは?
技術は日々進歩していることは、皆さんもご存知だと思います。
しかし、ギターに関しては?
音楽の分野に関しては、ギターというよりその周囲の機材の方が進歩・発展しているように感じます。
音は物質的なものではなくデジタルであるため、より発展させやすい面もあるでしょう。
半面、ギタリストにとってのギターは、目に見えると同時にその人のトレードマークにもなる為、見慣れている「伝統」からあまりにも逸脱しているギターは受け入れられるのが難しいです。
当時FenderやGibsonがギターを発表したときの衝撃を超えるようなモデルを生み出しているブランドは見つけられませんでした。
もし面白い試みをしているギターメーカー等があれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです
まとめ
今回はギタリストが保守的であると言われる理由について考察しました。
改めてエレキギターのパイオニアであるFender、Gibsonの凄さ、重要性を感じられますね。
現在スタンダードとなっているギターは、ギターという楽器の基準を作り上げたという点においては賞賛すべきだと思います。
しかし、その伝統はある種の「呪い」としてギタリストの固定観念を形作っているのもまた事実でしょう。
Fender、Gibsonの呪いについては以下の記事で詳しく述べています。
ギタリストの皆さんは、新しい試みや、革新的なギターについて調べてみるのも面白いかもしれません。
それでは良い音楽ライフを!
コメント