WE ARE 機材厨!
こんにちは!とんでもブルース(@guitar_blues_)です。
世の中には「機材厨」という言葉があります。
カメラや音楽関係を趣味にしている人に対して浸透している言葉であり、一般的には「機材ばかり集めているが、肝心の技術が伴っていない」という意味で用いられています。
Twitter上を見ていると、頻繁に「My new gear」というつぶやきと共に機材の写真を載せている人を見かけますが、もしかするとその人は機材厨かもしれません。
今回は機材厨になってしまう原因、機材厨は悪なのかについて考えてみます。
※広義の意味においては、機材厨は「単に機材を多く持っていること」を指すこともありますが、ここでは「自分のスキル以上の機材を持っている」という狭義の意味として扱います。
機材厨はなぜ生まれる?
基本的には上記で述べたように肝心の技術が伴っていない場合に使われるので、その機材を使って本来行うべき行為についての技術は決して高いとは言えないでしょう。(ただし、上級者が自らを自嘲して使う場合もあります。)
実際にプロに対して機材厨という言葉が使われることはほとんどありません。
つまり自分が扱える範囲を超えて機材を大量に購入することで、他者から機材厨と認識されることになります。
ではなぜ自分のスキル以上の機材を購入してしまうのでしょうか。
一番大きな要因は、お金よりも自由な時間が極端に少ない状況です。
自分の演奏スキルを上昇させるには多くの練習時間が必要です。そしてその時間は決して楽なものではないでしょう。
ところが一般的なサラリーマンとして働いている人は、そもそも自由な時間が少なく、練習時間があまり確保できない場合があります。つまりお金>時間という状況になるということです。
そのような状況下では、自分が思っている以上に音楽活動に専念できずフラストレーションが溜まることになります。
このフラストレーションを解消する手段こそが、「機材の購入」なのです。
人はモノを購入するという行為に快感を覚えます。
ましてや、その行為が自分が時間を割けない音楽活動に関するものであるならなおさらです。
機材を購入するだけのお金は十分あるのですから、次々に機材を購入することになります。
ちなみに、海外にも機材厨と同じ意味で使われる言葉があります。
機材厨は悪?
機材厨は悪ではありません。演奏技術のあるなしにかかわらず「新しい機材を購入する」という行為は、低迷する音楽業界を支える行為であり非常に有益です。
プロではないアマチュアは趣味として音楽を楽しんでいるので、好きな機材を好きなだけ購入することは極めて普通のことでしょう。
ただし、その機材を購入する目的が何であるのかを考えることは大切です。
もしも目的が演奏スキルの上達であるならば注意したほうが良いでしょう。
なぜならば、機材を購入することによって「練習した気になる」ことがあるからです。
「この機材を買えば無条件で演奏が上手くなる」という考えで機材を購入することは良くありません。
当然ですが機材を購入した後に、練習して使いこなせるようにならなければ上手くはなりません。
購入した機材を使いこなす為に練習することによって、結果的に自らの演奏スキルを高めることができます。
機材厨にならない為には
演奏はせず機材をコレクションすることが趣味の人以外はなるべく機材厨にはならない方がよいでしょう。
以下では機材厨にならない方法をご紹介します。
しっかり練習する
機材を触る時間よりも、次に購入する機材を物色する時間の方が長いのはギタリストとしては本末転倒です。
練習時間を確保し、購入する機材を十分に扱えるだけのスキルを身に着けましょう。
練習の際に大切なことは、どのような練習をすればギターが上手くなるのかを常に自分の頭で考えて、トライアンドエラーを繰り返すことです。
以下の記事を参考にしてください。
それって本当に必要なもの?
新しく購入する機材が自分にとって本当に必要なものであるのかよく考えましょう。
企業は、多くの人に自社製品を購入してほしいため、様々な方法で製品のプロモーションを行っています。
例えば新発売のギターやエフェクターをWebサイト、動画で告知する場合、プロギタリストに試奏をお願いしたり、音自体を修正することもあります。
写真もフォトショップで加工しています。
これらの企業努力によってプレイヤーの購買意欲はますます掻き立てられます。
確かに、あなたが購入しようと考えている機材は魅力的で実用的であるかもしれません。
しかし、今の自分に本当に必要なものなのかを一旦立ち止まって考えてみることも大切です。
まとめ
ここまで機材厨について考察してきました。
機材を集めることはとても楽しく、刺激になるのも事実です。
ギタリストの皆さんは機材に使われるのではなく、機材を使いこなせるように日々ギターに触りましょう!
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