オシャレかつ泥臭い、King Gnuのメンバーのルーツを探る
現在日本の音楽シーンをにぎわせている、4人組ミクスチャーロックバンド、King Gnu(キングヌー)。
ブラックミュージックのビートと、歌謡曲のポップさがバランスよくミックスされたKing Gnuの楽曲。
キャッチーで中毒性が高いそのサウンドは、一度聴いたら耳から離れません。
2019年にはミュージックステーション、紅白にも出演しており、今後より多くの人気を獲得するでしょう。
King Gnuミュージックステーション出演の記事はこちら。
彼らはKing Gnuの音楽を「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」と語っています。
確かに、彼らの楽曲を聴くと東京の街のような、「何でもありでいろいろなサウンドが詰め込まれている、刺激的な音楽」だということが分かります。
なんとなく彼らの音楽を聴いていると、東京を思い浮かべてしまいますよね。
King Gnuの作曲スタイルは、常田がデモテープを作成し、その他の三人が自由にプレイして楽曲の良さを引き出すというものです。
個々の音楽的な力がしっかりしているからこそ、そのようなスタイルでの楽曲制作が可能なんですね。
また、King Gnuが多くの注目を集める一つの理由として、それぞれのメンバーの個性が際立っていることが挙げられます。
今回はこのような唯一無二の楽曲を生み出しているメンバーのルーツに迫ります。
常田 大希(つねた だいき)
- 1992年5月15日生まれ
- 長野県伊那市出身
- ギター・ボーカル・チェロ・プログラミングを担当
バンドのリーダー兼プロデューサーです。
また、King Gnu全曲の作詞作曲を担当しています。
King Gnuのアートワーク・MV制作を手掛けるクリエイター集団「PERIMETRON」も立ち上げており、音楽だけでなく多方面でその独創的な才能を発揮しています。
PERIMETRONは、King GnuのMVの他にも、TempalayやTENDOUJIのMV、雑誌「anan」のスタイリストなど幅広く活躍しており、常田含むクリエイターはかなり個性的だと言えるでしょう。
音楽関係者の中にも彼のファンは多く、米津玄師の「爱丽丝(アリス)」の楽曲演奏・編曲・プロモーションを担当したことでも話題になりました。
King Gnuの常田くん、僕の新しいアルバムの「爱丽丝」という曲にアレンジで参加してもらってます。彼のセンス最高よ。
King Gnu - Vinyl https://t.co/AFC781zGUO
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) 2017年9月29日
常田は東京藝術大学に入学してチェロを専攻していましたが、1年たたずに中退しています。
しかし、在籍中には小澤征爾さんの楽団に参加し、オーケストラの壮大なサウンドを経験したことで、楽曲中にストリングスを大きく取り入れるなど、今のKing Gnuサウンドに繋がっています。
中学生の頃からMTRを使用して曲作りを始め、2014年にキングヌーの前身となるSrv.Vinci(サーヴァ・ヴィンチ)として活動を始めました。
その後、音楽のマーケットで「売れる」音楽を生み出すことを意識してバンド名を変更。
それまでの常田という「個人」がクローズアップされた楽曲から、King Gnuという「バンド」がクローズアップされる楽曲へと変化したことが分かります。
彼が生み出す楽曲はオアシスやレディオヘッドなどの洋楽に影響を受けたものが多いですが、インタビューでは中高生の頃はブランキージェットシティやミッシェルなどの日本のバンドも好きで聴いていたと語っています。
また作詞に関しては、井上陽水のような歌詞を書きたいと語っています。
ギタープレイはかなり渋く、特にギタリストは要注目です。
また、King Gnuとは別に「Daiki Tsuneta Millennium Parade (略称DTMP)」名義でのソロ活動も行っており、King Gnuとは異なる魅力を垣間見ることができます。
リーダー常田の音楽活動(Srv.Vinci、Daiki Tsuneta Millennium Parade、King Gnu)を詳しく知りたい方はこちら。
常田のInstagramでの名言集はこちら。
井口 理(いぐち さとる)
- 1993年10月5日生
- 長野県伊那市出身
- ボーカル・キーボードを担当
King Gnuのボーカルを担当している井口。
リーダー常田は、「自分の声質は聴く人を選ぶのに対して、井口は"嫌われない声"の持ち主」と語っており、万人に受ける邦楽寄りのボーカルだと評しています。
井口は日本人の音楽に影響を受けており、七尾旅人が一番好きだとインタビューで語っています。
また、両親の影響で歌謡曲やフォークもよく聴いていました。
洋楽の入りはグッチ裕三さんがハッチポッチステーションで披露していたビートルズの楽曲というのも面白いですね。
ビートルズは「すごい良いバンド」だと語っています(笑)
このような音楽的なバックグラウンドが、聴き馴染みが良い井口のボーカルを形作っていると言えます。
井口のボーカルによって、ダーティなKing Gnuにポップな彩りを与えており、楽曲全体を聴きやすいものにしています。
洋楽に影響を受けた常田と邦楽に影響を受けた井口。
異なる二つのボーカルが化学反応を起こして、King Gnuを唯一無二のバンドにしています。
井口は常田と同じ東京芸術大学へ入学して声楽を専攻(かなり努力されたとか)していました。
しかし興味が声楽から演劇、ミュージカルへと移ります。
短編映画『ヴィニルと烏』にも出演しています。
彼の役者としての才能は、King Gnuのミュージックビデオでのパフォーマンスに表れています。
現在も音楽活動と並行して、舞台役者としても活動しています。
リーダーの常田とは小学校・中学校が同じであり、幼馴染の関係です。
しかし、常田が一つ上の学年だったため、存在は知っている程度だったそうです。
また、彼はKing Gnuのムードメーカーとしても重要な存在です。
ライブやミュージックビデオで見せる姿とSNSで垣間見える普段の姿とのギャップがすごいですね。
1/16(水)発売
King Gnu NEW ALBUM『Sympa』💿ついに明日はフラゲ日!!!!
近くのCD屋へ急げーーーー🏃♂️💥💥#本日の井口 の手元にCD到着。 pic.twitter.com/d28MKVBGnH
— King Gnu (@KingGnu_JP) 2019年1月14日
また、Twitterにて有名人にクソリプを送り付け、その後ブロックされることで有名です。
井口クソリプ特集はこちら。
いつもファンを楽しませてくれる存在ですね。
新井 和輝(あらい かずき)
- 1992年10月29日生
- 東京都福生市出身
- ベース・コントラバスを担当
View this post on Instagram
ベーシストとしてKing Gnuのサウンドの低音を担う新井。
一般の大学に入学後、音楽に没頭します。
なんと友人が在籍している音楽学校で授業を受け、音楽の知識をどん欲に吸収しました。
国立音楽大学のビックバンドにも参加してベースを弾いていました。
熱意が凄いですね。
そんな新井ですが、ベースを始めたきっかけはバンドに誘われたときにベースを弾く人がいなかったためであると語っています(ベースとドラムあるあるですね。。)
ベースを始めたころはASIAN KUNG-FU GENERATIONのコピーをしており、その後ブラックミュージックにハマります。
ドラムの勢喜と同様にルーツはブラックミュージックにあり、King Gnuのリズムの根幹はブラックミュージックだと言えます。
セッションを通してドラムの伊勢と出会い、ちょうどベースが不在だったSrv.Vinci(King Gnuの前身となるバンド)に加入。
現在も他アーティストのサポートや、ジャズセッションマンとしても活動しています。
井口とはルームシェアするほど仲が良いようです。
今夜 23:00 放送📡⚡️
King Gnu レギュラーラジオ
InterFM897「RADIO GNU」前回に引き続き、井口&新井家から鍋をつつきながらまったりお届けするぜ🍲
今夜も #RadioGnu を付けて呟いてな
番組へのメッセージなどはこちら💁♂️https://t.co/04BF3cJ6JG pic.twitter.com/KApGobJdNK
— King Gnu (@KingGnu_JP) 2019年1月10日
また、2020年2月号のベースマガジンの表紙を飾っています。
単独インタビューや機材解説、奏法分析などファン必見の内容になっています。
勢喜 遊(せき ゆう)
- 1992年9月2日生
- 徳島県阿南市出身
- ドラム・サンプラー担当
はい!バズリズム02!
見て!ナウ!!
日テレ4チャン! pic.twitter.com/n2S9efprWi— 勢喜 遊 (@Rhythm_Image) 2019年1月18日
両親がプロミュージシャンである勢喜(父親がドラム、母親がボーカル)。
何と三歳からドラムを叩き始めたというから驚きです。
中学では吹奏楽部に入部して、パーカッションを担当していました。
また、小学4年生からダンスを始めており、将来はダンサーになりたかったとのこと。
しかしじん帯のケガによってその夢はあきらめたそうです。
そんな勢喜ですが、高校生でレッド・ホット・チリペッパーズに出会い、ファンク・ブラックミュージックにのめりこむようになります。
高校生でバンド活動を始めると、ドラムの面白さに引き込まれます。
そして19歳で上京し、セッションを重ねる中で常田と知り合いました。
ブラックミュージック・ファンクを好む勢喜のドラムは、King Gnuの楽曲にも反映されており、リズムの重心が後ろにきています。
またヒップホップのノリを取り入れており、かなりノリやすいビートです。
勢喜のドラムはKing Gnuのサウンドにおいてかなり重要な役割を担っています。
ぜひ一度ドラムに耳を傾けて聴いてみてください。
ベースの新井と同時に、2020年3月号のドラムマガジンで表紙を飾っています。
ベースの新井が表紙を飾るベース・マガジン2020年2月号との連動企画"リズム体対談"が用意されています。
King Gnuはこらからますますデカくなる!
ここまでそれぞれのメンバーのルーツを詳しくご紹介してきました。
それぞれのメンバーのバックグラウンドは、かなりバラバラだということが分かります。
メンバーが様々なバックグラウンドを持っているからこそ、幅広いリスナーに受け入れられる楽曲を生み出すことができるんですね。
彼らが2019年1月16日にリリースした、2ndアルバム『Sympa』は日本の音楽シーンに衝撃を与える名盤です。
DVD付きの初回限定版は売り切れ後、値段が上がることが予想されます。
2020年も彼らの快進撃はとまらない!
2020年1月には、彼らのニューアルバム、『CEREMONY』が発売されます。
YouTubeで1億2000万回再生を突破した『白日』や、ソニーCMでおなじみの『Teenager Forever』などを収録した捨て曲ナシの最新アルバムは必聴です。
もしくは、Amazon Music Unlimitedを使えば、彼らの全音源を30日間無料で聴けます。
30日以内に解約すれば料金も一切発生しないので、とりあえず登録してみてKing Gnuの全楽曲を思う存分聴きましょう!
30日間無料体験はこちらから
King Gnuを聴いて、日本の音楽シーンを先取りしましょう。
アルバム『Sympa』リリースツアーのセトリはこちら(推しメンアンケートも実施中)
King Gnu井口のクソリプ特集はこちら。
リーダー常田の音楽活動(Srv.Vinci、Daiki Tsuneta Millennium Parade、King Gnu)を知りたい方はこちら。
常田のInstagramでの名言集はこちら。
King Gnuが好きならTempalayは絶対ハマる!サイケなバンドはお好きですか?
King Gnuの魅力を熱く語った記事はこちら。
King Gnu ミュージックステーション出演で爪痕を残した記事はこちら。
コメント