そうだ、NAMMに行こう。
毎年一月にアメリカのカリフォルニア州アナハイムにて行われるNAMM Show。
楽器ショーとしては世界最大規模を誇り、世界中の楽器メーカーや音楽関連メーカーがこのショーで新製品を発表します。
また、会場にはプロのプレイヤーなども多数入場しており、彼らの演奏を間近で見ることはもちろん、運が良ければ一緒に写真をとってもらったり、会話もできるというプレイヤーにとってはまさに夢のような時間です。
世界中の楽器メーカーの新製品を誰よりも早く知れ、プロのプレイヤーの演奏も楽しめるNAMM Showですが、一般入場は認められていない為、関係者以外は立ち入り禁止なのです。
上記は「どのようにすればNAMM Showに参加できますか?」という問いに対する公式の回答です。
要約すると参加の条件は以下の通りです。
- オーナー
- サプライヤー、卸売業者
- 従業員
- エンドース契約を結んでいるアーティスト
- ゲスト
上記のどれかに該当する場合は、公式サイトから会員ページにアクセスすることができます。
しかし、これらはNAMM会員になっていることが前提。つまり最初にNAMM会員になる必要があります
公式サイトにNAMM会員になるための条件が色々と記載されていますが、結局ただの楽器好きは入れない!ということです。
でも、行きたい。。無関係者でも入場できる方法ないの?
というプレイヤーの声が聞こえてきますので、今回は楽器メーカー勤務の私が考えるNAMM Showに参加する方法をご紹介します。
結論から言うと多少のお金が必要です。
ESPの学校で行われるNAMM Showツアーに参加する
ESPの専門学校に入学することで、NAMM Showのツアーに参加することができます。
NAMM Showに参加するためには以下どちらかの学校に入学する必要があります。
- ESPギタークラフトアカデミー
- ESPエンタテインメント東京(専門学校ESPミュージカルアカデミーから社名変更)
二つの学校の違いは、専門学校かどうかです。
ESPギタークラフトアカデミーは専門学校ではないのに対して、ESPエンタテインメント東京は専門学校です。
ESPギタークラフトアカデミーはその名の通り、ギター・ベース製作のみを学ぶのに対して、ESPエンタテインメント東京はギタークラフト以外の様々な学科が存在しています。
ESPエンタテインメント東京に入学する場合、楽器技術科(ギター製作・リペア、管楽器リペア、ピアノ調律)の学生を対象にツアーを行っているので、上記の学科に入学する必要があります。
楽器メーカー・楽器店に入社する
一般入場が認められないならば、楽器関係者になってしまうという少々強引な方法です。
ある程度国内で知名度がある楽器メーカー・楽器店であれば、NAMM Showに参加する権利を持っていることが多いです。
また、ブランドネームが浸透している企業であっても企業規模自体は小さい事もあり、そのような企業であれば入社のハードルは低くなります。
楽器メーカーへの就活・転職については、残念!楽器メーカーに就職して幸せになれると思った?で詳しく説明しています。
プロのプレイヤーに連れて行ってもらう
ある程度名が知れたプロのプレイヤーであれば、楽器メーカーの付き添い等でNAMM Showに行くことがあります。
このような人たちにお願いして一緒に連れて行ってもらうという裏技があります。
なぜこのようなことが可能なのかというと、付き添いのプレイヤーにも数名連れていける枠が存在していることがあるからです。
ただし、当然ですがそのプレイヤーと知り合いであり、かつある程度仲が良いことが前提条件です。
そのようなプロのプレイヤーと簡単に関係を持つ方法があります。
それはそのプロプレイヤーのレッスン生徒になることです。
調べてみるとわかりますが、楽器メーカーとエンドース契約を結んでいるプレイヤーであっても、個人レッスンを行っている人は意外といます。
プロであっても、レッスンを行わなければ生活するのが難しいのが現状だからです。
そのようなプレイヤーのレッスン生になり、定期的にレッスンを受けてお互いに打ち解けるようになると、楽器ショーに付き添える可能性があります。
(例)
今度NAMM Showに参加することになったんだよねぇ
...!! うらやましいですね~!ところで、一人で参加するんですか?
いや、実は何人か一緒に連れていけるんだよね。僕のレッスン生にもきいてるんだけど、皆会社が忙しくてね~
え!じゃあワシを連れて行かんかい。
ええよ。
やったぜ。
このように簡単に事は運ばないでしょうが、普段であれば絶対に参加できないNAMM Show。藁にもすがる思いでお願いしてみましょう(ベースやドラムなどのギター以外の楽器も同様です)。
レッスンを受ける際は、そのプレイヤーが楽器メーカーとエンドースを結んでいるか、以前にNAMM Showに行ったことがあるかなどを事前に質問しておくと良いです。
私も以前にプロギタリストのレッスンを受けており、上記のような話をしたことがあります(結局私の仕事の都合でその話は流れてしまいましたが・・・)。
ギターレッスンについては、ギターレッスンを受ければうまくなるという幻想で詳しく説明しています。
一般向けに募集されているツアーに参加する
通常は音楽関係者しか参加することができないNAMM Showですが、まれに一般の人が参加できるツアーが企画されることがあります。
例えばこちら、
上記のツアーはNAMM Show 2009のものですが、このように特別企画としてツアーが企画される場合があるので、こまめにNAMM Show関連の情報をチェックしておくとよいでしょう。
NAMM Showに参加する方法 まとめ
NAMM Showは基本的に音楽関係者しか参加できませんが、以下の方法で一般の方でも参加できるかもしれません。
- ESPの学校にて開催されるNAMM Showツアーに参加する
- 楽器メーカー・楽器店に入社する
- プロのプレイヤーに連れて行ってもらう
- 一般向けに募集されているNAMM Showツアーに参加する
いずれにしても飛行機代や宿泊費などは自己負担になるので、少なくとも20万円は必要になるでしょう。
世界最大規模の楽器ショーであるNAMM Showに、一度は参加してみたいものですね。
それでは!
コメント