ギタリストのお作法、Guitar Faceとは
こんにちは!とんでもブルース(@guitar_blues_)です。
あなたは、ギタリストの先輩にこう言われたことはありませんか?
「ギタリストは顔で弾け」
ギターを始めたばかりの人は何のことだかさっぱりわからないと思います。
「ギターは手で弾くものだよね?」と。私もそうでした。
そこで、今回は海外ではよく使われる「Guitar Face」という用語についてお伝えしたいと思います。
Guitar Faceとは何か
Guitar Faceとは簡単に言うと「ギターを演奏しているときの顔の表情」です。
ただし、普通の表情ではなく、感情に身を任せてギターを演奏した結果、恍惚な表情であったり怒りの表情を見せることを言います。一言でいうと凄い顔になってるということです。
百聞は一見に如かずということで、実際に見てみましょう。
※ちなみにBass Faceという用語もあり、これは上記の説明のベース版であるとお考えください。
Guitar Faceを見たいならBlues!
Bluesという音楽のジャンルは、その音楽性からギタリストやシンガーが非常に気持ちを込めて演奏する事が多いため、Guitar Faceをよく確認できます。
今回は特に素晴らしい表情でギターをプレイするブルースギタリストをご紹介します。
B.B.King
言わずと知れたBluesの王様。
Guitar Faceで彼を外すことはできないでしょう!ライブ動画を見れば一瞬で意味がわかります。
まだ若い時期のB.B.Kingは髪も生えており、立ってエモーショナルな演奏をしています。
チョーキング・ビブラート一発にここまで説得力を持たせられる人が他にいるでしょうか。
Eric Clapton
彼もまたブルースへの畏敬の念を抱きながら音楽に向き合っているギタリストです。
特にギターソロの部分は感情を込めて切なげにギターを弾いています。
Jimi Hendrix
この動画を見ていただければ何も説明はいらないでしょう。。。
感情とギターが完全にリンクしているのがわかります。
Stevie Ray Vaughan
高速でブルースリックを繰り出す彼は多くのブルースギタリストの憧れですが、彼もまた演奏中は素晴らしい表情をしています。
Gary Moore
圧倒的な技術で、エモーショナルなブルースをプレイするゲイリー・ムーア。
ギターフェイスとはまさにこのこと!あっぱれです。
John Mayer
彼も若手ながら非常に良い表情をしますね。
こちらの動画は彼なりにBluesを解釈して演奏しており、リズム・メロディセンスが光ります。
Guitar Faceの重要性
まず前提としてこの顔はあえて作るようなものではありません(笑)
しかし、ギターを弾くうえで、顔から入ることは意外と大事だったりします。
実際、ライブ等である程度ギターが弾ける方の顔を見ると、無表情の方はほとんどいないと思います。
皆さん、何かしらの感情をギターを通して表現しているからです。
それは、曲やバンドメンバー・世間・観客・自分自身に向けられた思いであったりします。
また、演奏を見に来ている人も無表情で演奏されても、気持ちが盛り上がらないですよね。
もしあなたが誰かの前で演奏しようと考えているのならば、Guitar Faceはできた方がよいでしょう。
自分がGuitar Faceになっているか確認
確認の方法は簡単です。自分の演奏を録画して確認してみましょう。
自分の演奏動画を見直した際に、自分で引くほど表情が変わっていればOKです。(実際のライブではしっかりと顔の表情が変わっていないと、観客からはわからないこともあります)
ブルースを普段からプレイしている方であれば、確認するまでもないでしょう。
まとめ ギターフェイスでギターを弾こう!
素晴らしいギタープレイに対して「ギターが歌っている」と賛辞を贈ることがありますが、ギターを歌わせるには自分の感情をギターを通して表現することが必要です。
自分自身とギタープレイとをリンクさせた結果、自分の表情が変化することはきわめて自然なことですよね。
ギタリストの皆さんも顔の力を一旦抜いて、まっさらな気持ちでギターを弾いてみると、自然とGuitar Faceになっているかもしれません。
その他の音楽用語については、以下のページにまとめていますのでぜひチェックしてみてください。
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