ギタリストはセッションで上手くなる【行かなきゃ損】

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雑記

Bluesセッションに行こう

 

こんにちは!とんでもブルース(@guitar_blues_)です。

 

楽器を楽しんでいる皆さんは、セッションに行ったことがあるでしょうか。

セッションとは楽器をやっている人(知人、他人問わない)が集まり、一緒に音を出して楽しむことです。

音楽の楽しみ方が多様化している現在、特に若い人の間では、わざわざ他人と顔を合わせて一緒に演奏する必要はないと考える人もいるでしょう。

確かにネットを介して、自分の音楽を全世界にアピールしたり、自分と気が合う人と音楽の話ができるのは非常に魅力的です。

しかし、実際にセッションに参加して感じることは、セッションには様々なメリットがあるということです。

今回はセッションの中でも特にBluesセッションに絞ってそのメリットをご紹介します。

ブルースセッションにはメリットしかない!

 他ジャンルに比べて、敷居が低い

セッションにはJazzやFunk、Popsなど様々なジャンルがあります。

しかし、数あるジャンルの中でもBluesセッションが一番参加にあたっての敷居が低いと感じます。

理由としては、演奏する曲のコード進行がある程度決まっていることです。

他のジャンルは様々なコード進行で演奏するので、セッション初心者が一人で参加するには若干ハードルが高いように感じます。

しかしBluesセッションに関しては、いわゆる「ブルース進行」を頭に入れておけば、参加することが可能です。

(ほとんどの曲はブルース進行だけで構成されています。ただし、「Stormy Monday」や「I Got My Mojo Working」などのブルース進行でない例外はあります。それらの曲は個別で練習する必要があります。)

実際にステージで演奏する経験になる

やはり一番のメリットはこちらでしょう。ステージで演奏した経験があるギタリスト・ベーシストの方は理解できると思いますが、
自宅で弾くのとステージ上で弾くのは全く別物です。

観客が注目しているという緊張によって、自分の本来のプレイを出すことが難しくなります。

初めてステージで演奏する人であれば、練習時の6割のプレイができればいい方でしょう。また初めは自分のプレイに集中してしまい、全く周りが見えないと思います。

しかし、ステージ上での演奏回数を増やしていくうちに次第に慣れていき、演奏中に様々なことを考えながらプレイできるようになります。
自分以外のパートの音を聴いたり、観客の反応を感じたりできるようになるのです。

例えば演奏中に観客の掛け声に応えてギターを弾いたり、他のパートと掛け合いをしたりといった即興演奏の感覚は、自宅でギターを弾いているだけでは決して身につきません。

しかし、プレイでコミュニケーションをとるスキルは、ミュージシャンには無くてはならないスキルではないでしょうか。

他人と演奏する難しさ

セッションでは、他人と演奏します。気心の知れた友人とプレイするのとは異なり、自分のことを何も知らない人と一緒に演奏するのは難しいです。

なぜならその人は、自分のリズム感、音の出し方を何も知らないからです。

そのため、初めはお互いに手探りでの演奏になります。演奏を通してお互いのプレイの特性を掴み、一体感のあるライブを作り上げることは、セッションでしか経験できません。

自宅では自分が気持ち良いと感じる音作り、音量で弾いていたかもしれませんが、セッションでは周りを意識したプレイが要求されます。

例えば、自分がソロを弾く場合と、他人がソロをとっていて自分がバッキングを弾く場合ではボリュームを調整する必要があります。

新しい曲を知れる

自分が知らなかった曲やバンドを知ることができます。セッションではよく演奏されるスタンダード(定番曲)がありますが、もちろんそれだけではなく様々な曲を演奏する事になります。

マイナーな曲であっても、そのジャンルの音楽に詳しい他のお客さんに教えてもらうことができるので、自分の音楽の幅を広げることができます。

自分とは異なる価値観に触れられる

他人と演奏する事は、自分とは異なる価値観に触れることです。音楽に絶対はありません

常に自分一人で演奏しているとこの事実を見失いがちです。なぜならばすべて一人で完結してしまうからです。

つまり独りよがりなプレイしかできなくなるのです。「自分の為だけにプレイするし、他人に聴かせるつもりもない」と考えている人であれば問題はないでしょう。

しかし、他の人と音楽を通じてコミュニケーションを取りたいと考えているのであれば独りよがりな演奏は避けたほうが良いでしょう。

他人と演奏するという行為を通して、独りよがりなプレイから他人を意識したプレイに矯正されます。

トライアンドエラーで上手くなる

当然ですが、初めてのセッションが完璧に上手くいくことはほとんどないでしょう。

セッションが終わると、自分なりの反省点が見えてくると思います。

例えば「ここの部分はこうするべきだった」とか「この曲は知らなかった」などです。

その反省点を自宅での練習に生かすことで、上達が早くなります。

以下の記事でも述べていますが、ギターの上達に必要なことは自分の頭で考えてトライアンドエラーを繰り返すことです。

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度胸がつく

初めて訪れるお店の門をくぐるのはとても緊張します。「どういう人がいるのか」「自分が受け入れられるか」という不安があります。

自宅で延々と一人で弾くという選択肢も選べる中で、閉じた世界から脱却して外で弾くという選択をすること自体が一つの自信につながると感じます。

また、多くの観客が注目している中でパフォーマンスを披露することで、自信をもってプレイすることができるようになります。

【初めての方へ】セッションでの心構え

筆者がセッションに参加する中で感じた、参加にあたって意識しておくとよいことをご紹介します。

謙虚に、でも大胆に

セッションは人と人とのかかわりです。礼儀を忘れず、謙虚な姿勢で臨むことで他のプレイヤーと良好な関係を築けるでしょう。

しかし委縮することはありません。礼儀をもって話しかければ、常連のプレイヤーから、いろいろなことを教えてもらえるはずです。

基本の流れを把握

基本的な流れは入店後、用紙に自分のパートと名前を記入し、セッションホストと呼ばれる司会者が順番にステージに上がる人を指定します。

自分の番がきたら数曲演奏して、他のプレイヤーと交代するという流れです。

そのお店独自のルールがあるにせよ大きく逸脱することはないと思うので、上記の流れを頭に入れておけばほとんど戸惑うことはないでしょう。

一曲だけでもスタンダード曲を覚えておく

せっかくセッションに参加するのですから、参加前に一曲だけでも練習して弾けるようにしておくと良いです。

さらにその曲をセッションで演奏できるように、事前にセッションホストに「この曲を弾きたいです」と伝えましょう。

するとセッションホストがその曲を演奏できるようにメンバーを調整してくれるはずです。

「一曲演奏できた」という達成感や喜びは次回のセッションに参加する原動力になります。

数回セッションに行って慣れてきたら、歌も覚えておくと良いでしょう。セッションに行くと実感しますが、ボーカルをとらないギタリストが多いため歌えるようになると他のプレイヤーから重宝されます。

歌詞が英語なので覚えるのが大変ですが、以下の本は大変参考になりました。

 

ブルースの歌詞にはよく隠語が使われていたり、当時の文化的な背景を理解していないと歌詞の真意を読み取れない場合があるため、意味を理解するのは至難の業です。

Bluesの歌詞の和訳はそのマイナーさゆえに、ネットで調べてもほとんど情報が出てこないため、筆者もこちらの本は大変重宝しています。

ブルースの有名曲の和訳と共に、当時の時代背景も面白く説明してあるので飽きずに読むことができます。

お店の雰囲気

お店の雰囲気は重要です。具体的に言うと殺伐とした雰囲気、もしくは皆で和気あいあいとした雰囲気かどうかです。どちらが良いかは一概には言えませんが、初心者であれば最初は和気あいあいとした雰囲気の方がセッションを楽しめるでしょう。

お店の雰囲気は自分がのびのびプレイできるか、委縮してしまうかの大きな要因であると感じます。

この点に関しては事前に調べるのは難しいので、実際に参加してみるしかありません。

実際にセッションの告知では「初心者歓迎」と銘打っていても、蓋を開けてみると熟練者しかいないという状況もありますので、取り合えず一度参加してみて、合わないと思ったら別の店を探してみましょう。

また通っていくうちに、そのお店の雰囲気に溶け込んで楽しめるようになる場合もありますので、気負わずに何度か参加してみるのも良いです。

とりあえずこの曲!

セッションに行くとほぼ必ず演奏する定番曲があります。

今回は3曲ご紹介するので、1曲だけでも練習しておくとよいでしょう。

Sweet Home Chicago

こちらは、Buddy Guy, Eric Clapton, Johnny Winter, Robert Cray, Hubert Sumlin, Jimmie Vaughanなどのそうそうたるメンツで演奏された動画です。

これぞセッションですね。交代でソロをとっています。

またそれぞれのソロも各自特色がでたもので、一聴して誰のソロかわかるのが非常に面白いです。フレーズをコピーすればそのままセッションでも使えます。

Stormy Monday

「Stormy Monday」はいくつかバージョンがあるのですが、ほとんどThe Allman Brothers Bandが演奏している上記のバージョンで演奏されます。

上記の曲はブルース進行ではなく、いわゆるストマン進行(ストーミーマンデー進行)ですので注意してください。

コードをスライドさせる、ギターのバッキングが非常に参考になりますね。

I Got My Mojo Working

シカゴブルースを演奏する場合、Muddy Watersのこちらの曲は鉄板です。

セッションでは「Got My Mojo Working」と観客との間でコールアンドレスポンスを行います。

かなり盛り上がる曲です。

練習方法

基本的にYoutubeで「blues lesson」と検索すると、教則動画が出てくるので、基本は学べます(英語です)。

また、動画や音源からコピーするのももちろん大切ですが、本も一冊もっておいて損はありません。

私は以下の本を購入しました。エレキとアコギのブルースフレーズを体系的に学べるうえに、いわゆる「お決まり」のフレーズが数多く掲載されているのでセッションでそのまま使うことができます。

また上記の「Stormy Monday」などの特殊なコード進行も網羅しているので、迷うことなく理解できます。

 

筆者もいくつか教本を持っていますが、内容が凄く充実しているので、これ一冊で充分だと感じます。

まとめ

今回はBluesセッションを盛り上げたいという思いから、セッションのメリットをご紹介いたしました。

ミュージシャンとして成長する上で、人前で弾くという経験は必須です。

セッションに参加することで人からどのように見られているのかを意識するきっかけになりますし、その意識は現代の音楽の楽しみ方(例えばSNSに動画をアップする)においても重要ではないでしょうか。

ぜひセッションを通して充実した音楽ライフを送りましょう!

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