メルヘンギタリストichika
こんにちは!とんでもブルース(@guitar_blues_)です。
皆さんは現在SNSを中心に多くの注目を集めているギタリスト、ichikaをご存知でしょうか。
今回は、まさに次世代のギタリストとも呼ぶべき音楽センスを持つ彼をご紹介します。
ichikaは何者?
彼は2016年からInstagramやTwitterに演奏動画を投稿し始めました。
最初に触れた楽器はギターではなくピアノであり、中学生の頃からギターを弾き始めたようです。
転向した理由としては、ピアノは演奏方法や作曲の仕方がすべて確立されていることに加えて、演奏者の数が多いことからこの分野で戦っていくことは難しいという考えがあったようです。
ギターに関してはまだ発展の余地があると感じて、ギターを弾き始めました。
2017年に発売した1st EP「forn」の反響が予想以上に大きかったことから、大学院進学を辞め音楽活動に専念しています。
ここが凄い
ここでは、彼が他のプレイヤーと一線を画すポイントをご紹介します。
世界観
生活の中で感じたことをメロディに落とし込むという彼。
彼の作る曲は、温かみと無機質さが同居する神秘的な雰囲気をまとっています。
その曲には聴く人の想像力を掻き立てるストーリー性があり、ギタリストのみならず多くのリスナーの心を掴みます。
まずはこちらの動画をご覧ください。
上記の1st EP「forn」にも収録されている「a bell is not a bell」という曲です。
ギタリストでなくとも、他のギタリストの曲とは違うことがお分かりいただけると思います。
聴く人それぞれの心の中に景色が浮かぶような、想像力を掻き立てられるような雰囲気をもつ曲ですね。
「illusory sense」
まるでピアノで演奏されているかのような、美しいメロディが洪水のようにあふれ出す曲です。
実際にピアノも演奏できる彼だからこそ作曲できると言えます。
ギタリストが好きになるようなある種のオタク的な要素がありながらも、一般リスナーを置いてけぼりにしない、非常にバランスの取れた楽曲が魅力ですね。
プレイスタイル
彼の楽曲の世界観を作り上げているのが、唯一無二のプレイスタイルです。
彼の音楽のルーツはBILL EVANSにあり、ギターを弾き始めてからはメタル(IRON MAIDEN、VEIL OF MAYAなど)に大きな影響を受けているとのことです。
彼の曲中の複雑なリズムやコードは、この時期に習得したものが大きいでしょう。
また、彼の神秘的な世界観に正確なタッピングスキルは欠かせません。
こちらの動画では、彼の卓越したタッピングを確認できます。
両手で正確にピッキングする様は、まるで指板上でダンスを踊っているかのようです。
正確で素早い左手のフィンガリングは、曲の持つ神秘性を損ないません。
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また、ギターだけではなく、ベースにもギターでの奏法を応用しています。
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大学ではウイルスの研究をしていたこともあり、研究の際のプロセス(仮説→実験→検証) をギターの演奏にも取り入れて試行錯誤を繰り返すことで、彼独自のプレイスタイルを築き上げたと言えるでしょう。
活動ユニット
現在彼は様々なユニットで活動しています。
ichika
現在彼自身の名義で3枚のEPをリリースしています。
これらのEPはAmazonプライム会員であれば無料で聴くことができます。
2019年3月には3rd EPの発売が予定されています。
3月にichika 3作目のEPをリリースします!
1stは完全ギターソロ、2ndはギターとベースソロのダブルリリースときましたが、今回は全曲に豪華なボーカルを迎えています。みなさんがほんとにびっくりするような大物ゲストばかりなので期待しててください…! https://t.co/fOtuHMjrSd— ichika (@ichika_mo) 2018年11月22日
彼のツイートを見る限り、かなり話題になりそうな音源ですね。
ichikoro
こちらはゲスの極み乙女。の川谷絵音を含むインストバンドです。
メンバーは以下の通り。
・Think(a.k.a.川谷絵音/ギター)
・Holy(a.k.a.休日課長/ベース)
・M(a.k.a.ちゃんMARI/キーボード)
・Vista(a.k.a.奏/ギター)
・Sugar(a.k.a.佐藤栄太郎/ドラムス)
トリプルギターが非常に印象的ですね。
現在一枚のデジタル音源がリリースされています。
- ichiroove
Among the Sleep
メタル系ギタリストあにょ(gen)氏とのユニットです。
「静」と「動」が同居する彼の世界観はそのままに、よりメタル寄りの楽曲に仕上がっています。
Nito
こちらはichika名義ではなく、Nito名義でのリリースです。
神秘的な雰囲気はそのままに、ichika名義の楽曲とは少し異なった趣を感じる楽曲で、打ち込みのドラムなどを使用しています。
使用機材
彼はIbanez GuitarsとDingwall Guitarsのエンドーサーであることから、基本的にはギターはIbanezのSシリーズ、ベースはDingwallを使用しています。
Youtube上に彼の使用ギターのデモ演奏がアップされています。
Instagramを見ると、Fenderのテレキャスターシンラインや、犬山ギターという工房のストラトタイプも使用しているようですね。
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2017. @officialibanezguitars @dingwallguitars @inuyama_guitar_factoy @fender @fractalaudio @cw_cable
また、レコーディング、ライブ共にAxe-Fxを使用しています。
彼の神秘的な曲に欠かせない奥深いクリーントーンもこの機材によるところが大きいでしょう。
Fractal Audio Systems Axe-Fx II XL Plus プリアンプ ギターマルチプロセッサー (フラクタルオーディオ)
おまけ:Mateus Asatoとも交流あり?
ichikaと共に次世代のギタリストとも称されるMateus Asato。
ichikaのInstagramに、マテウスとお酒を飲んでいる旨の投稿がされています。
今後のギター界を背負っていくであろう二人が交流しているのは非常にワクワクしますね。
もしかすると、今後二人で新しいプロジェクトが始まるかもしれません。
Mateus Asatoについての記事はこちらです。
彼もまた次世代のギタリストと呼ばれる、素晴らしい方です。
まとめ
ichika自身、現在はレコーディングと共に新しいプロジェクトを進めているようで、これから驚きのアナウンスがなされていくことと思います。
年末からこの3が日文字通り缶詰の孤独のレコーディングとアレンジをしていて、今はぎっくり腰が再発してイモムシみたいな体勢でツイートしてるけど、ほんとに凄い曲が出来ていくよ
— ichika (@ichika_mo) 2019年1月3日
2019年、ますます知名度が上昇すると共に、素晴らしい音源をリリースするであろう彼を見逃せません。
Twitterアカウントをフォローして、彼の最新動向をチェックしましょう。
それでは!
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