【さすらいのレコード・コレクター 〜10セントの宝物】ロックは癌だ

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紹介

頑固な爺さんのお話

巷に音楽の映画は数あれど、レコードコレクターの映画はこれだけかもしれません。

今回は少し異色な映画「さすらいのレコード・コレクター 〜10セントの宝物」についてご紹介します。

【さすらいのレコード・コレクター 〜10セントの宝物】

映画の内容は一人のレコードコレクターのドキュメンタリーです。

まず予告編をご覧ください。

予告からこのレコードコレクターのレコード狂ぶりが伝わってきます。

男の名はジョー・バザード。

ロックを毛嫌いし、トラディショナルなブルースやジャズの古いレコードを熱心に収集する男です。

古いレコードがあると聞きつければ、どんなところでも自分の足で向かい、実際に確認しています。

映画館へ行ってみた

新宿にあるK's cinemanにて上映されていたので、実際に映画館で鑑賞してきました。

初めてK's cinemanを訪れたのですが、凄くきれいでした。

他にも面白そうな映画がいくつかあり、また是非とも訪れたい場所になりました!

上映前から

Death Letter Blues/Son House

Statesboro Blues/Blind Willie McTell

Cross Road Blues/Robert Johnson

などが劇場内でかかっていて、ワクワクしてきます。

感想

この人、とにかく癖がすごい。

印象的なのは「ロックは癌」だと言っていることです。

ここまで徹底してると最早清々しいものを感じます。記者のインタビューに対して、ロックをボロクソに貶しています(彼曰くロックは民族音楽を駆逐したとのこと)。

彼の娘が語る「ティーンエイジャーの頃に、反発心からジョンレノンのレコードを持って帰ると、即フリスビーになった」とのエピソードは笑えませんね。

 

しかし、ただのレコードコレクターではなく、本当に歴史的に重要・良い音楽だけを収集しているところに音楽への愛を感じました。

実際にジョー・バザードがJimmy Rogersや、Robert Johnsonのレコードをかける映像もあり、ブルース好きであればテンションが上がるであろうシーンもありました。

結論:好きなことを突き詰めるのは大事

葉巻をふかしながらレコードをかける姿は本当に楽しそうで、おもちゃで一生懸命に遊ぶ子供のような純粋さを感じました。

自分が本当に好きなものを真剣に追い求める姿は、他人から見ても素直に格好良いと思うでしょう。

他人が何と言おうと、自分が熱中することを突き詰めることの大切さ、強さを感じることができました。

 

レコードに興味が無い人であっても、何か感じるものがある映画です。

皆さんもぜひご覧になってください。

 

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